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経営者の危機管理の規律|人を見れば泥棒だと思え、アワビの貝殻は隠して捨てろ

経営者の危機管理の規律|人を見れば泥棒だと思え、アワビの貝殻は隠して捨てろ

はじめに|コトバという内面に宿る盾

経営者やリーダー達は日々のシビアな経営の最前線において、常に決断を迫られ、予期せぬリスクや他者からの視線の中に身を置いている方が大多数であろう。



「時に孤独で、先が見えない状況の中で、どのように心の平穏を保てばいいのだろうか」、「周囲との調和を維持しながら、自らの信頼と足元を完璧に守り抜くにはどうすればいいのか」



そんな組織を率いるリーダーとして、いかなる逆境にあってもブレない軸を維持しようと日々模索を重ねられておられる方々には本当に尊敬する気持ちしかない。



しかし、私たちが戦うビジネスの場は、決して綺麗事だけでは話が前に進まないことが多い。



時に厳しい風が吹き荒れ、他人の妬みや大きな責任が牙を剥くことが多々あるのが現実である。



だからこそ私は、本物の風格を放つリーダーには例外なく、これまで自身の経験や読み聞きした言葉の中から選び抜いた、自分の人生を救ってくれる「コトバ」を探してほしいと心底思っている。



この記事では、私がこれまでの熾烈な実戦を生き抜く日々の中で、人生の確固たる支えとなってくれた大切な教えを公開していく。

人事を尽くして天命を待つ|結果への執着を手放し、今ここに全力を注ぐ

私が人生の中で最も深く信頼し、日々の自律の基準としている最初の言葉が、「人事を尽くして天命を待つ」という言葉である。



ビジネスや人生において、私たちはどうしても「望む結果」を出そうとするあまり、まだ見ぬ未来の不安や、過去の狂いに心を囚われてしまいがちだ。



しかし、結果そのものをコントロールしようと躍起になることこそが、内面や行動に不自然さを生み、仕事のパフォーマンスを低下させる最大の原因になりかねないのである。

この教えの本質は、徹底的な「今への集中」という所にある。

極論を恐れずに言えば、最終的な結果がどう転ぼうが、そんなことはどうでも良いのだ。



私たちが行動すべき絶対の規律とは、結果に対する過度な執着を手放し、「今やるべきこと、自分がやりたいこと」を余計な力を抜いて、気を楽にして淡々と行うこと、ただそれだけである。




未来の数字を心配する暇があるならば、その一秒一秒のエネルギーをすべて「今ここにある目の前の課題」だけに注ぎ込む。




そして、自分にできる限界まで人事を尽くしたならば、あとは天命にすべてを委ね、静かに結果を待てばいい。



そうすればどんな結果であれ納得いくだろう。




今やるべきことだけに集中して純粋に取り組むからこそ結果として、あなたが本当に望む最高の果実(勝利)が自然と目の前に現れるのである。




何事も、まずは気を楽にして、目の前の課題を整えることから始めればいいのだ。




この境地に達すると、リーダーの心には揺るぎない平穏と他者の影響を受けない不動のオーラが宿ると私は信じている。

「人を見れば泥棒だと思え」に宿る常時準備の規律

次に直面すべきは、私たちが日々身を置いているビジネス社会の冷徹な現実、すなわち「危機管理(リスクマネジメント)」の規律である。



ここからの危機管理と世間の厳しさを説く教えは、私の祖母が、それこそ幼少期の頃から「帝王学」のように日々の生活の中で耳にタコができるほど繰り返し聞かされて、自らの骨肉に深く染み込ませてきた言葉たちなのだ。

この言葉は決して周囲の人々をただ憎み、敵対せよという意味ではない。



組織や従業員を守る立場にあるリーダーは、常に最悪の事態を想定内に収めておかなければならないという、実戦のリアリズムを説いたものだ。

常によく周りを見て、ブレない芯を持つことが大事である。

私が日々のなかで危機管理の基準としている言葉が、「人を見れば泥棒だと思え、火を見れば火事だと思え」である。



どれほど順調に経営が進んでいるように見えても、一瞬の油断や「これくらいは大丈夫だろう」という慢心が、取り返しのつかない大きなダメージを招く直接の原因になりうるということ。



「近寄ってきた人を見たら、まずは一歩引いて冷静にその人の本質を見極める」、「微かな火種を見つけたら、大惨事になる前にその場で即座に対応する」この「常時準備せよ」という防衛線を頭の中に常に敷いておくからこそ、不測の事態が起きた際にも、素早く正しい軌道修正の決断を下すことができるのだ。



ただし、相手をしっかり見極めた後には、基本的には余計な言葉は慎みながらも、最低限だけ喋る部分においては「嘘を吐かないこと」、すなわち本音で喋ることが、強固な信用を形成する上で極めて大事になる。




もちろん、何でもかんでも手の内をベラベラと喋ればいいというわけでは決してなく、ビジネスのシビアな交渉においては、組織や従業員を守るために、戦略的な「嘘」も時には必要。



内面の危機管理として最悪のリスクを冷徹に想定し、言葉の出し入れを完璧に統制しながらも、一度口にした最低限の言葉には本物の誠実さを宿すことが重要だ。

誠実と謙虚から成る、自らの内側に対する規律

そして、外に対して冷徹な防衛の目を向けるからこそ、自らの内側に対しては、誰よりも厳格な誠実さと謙虚さを求めなければならない。



「上の水がきれいでこそ、下の水も綺麗である」という祖母の教えの通り、組織を率いるトップの姿勢は、良くも悪くもそのまま組織の末端へと伝播していく。



リーダー自身が私利私欲に走り、傲慢な態度を取っていれば、組織全体の背骨はバラバラに崩壊してしまうのだ。

これは私の人生の指標となるコトバの中で唯一、自身の経験から自然と内から出てきたコトバである。



どれほど実績を積み上げようとも常に一歩引いて感謝の念を忘れない。



その静かな自律の姿勢があるからこそ、言葉に重み(威厳)が宿り、周囲の人間があなたという存在に深い信用と安心感を抱くようになるのである。

嫉妬や妬みを買わないための技術

「アワビを食べたのなら、ちゃんと残った貝殻は隠して捨てろ」



このコトバも祖母からの深い教えである。



ビジネスで成果を上げ、人より良いものを手に入れたり、美味しいものを食べたり、仕立てのいい装いをする機会が増えるのは、自らの努力と覚悟に対する当然のご褒美である。



しかし、ここで私たちが特に理解しておかなければならないのは、人間が無意識のうちに抱く「感情」だ。

最後に、人は自分より優れたものを持つ他者に対して、無意識のうちに「妬み(嫉妬)」というマイナスな感情を抱きやすい生き物である。



誰しもが当然に、そういった感情は持っているのだ。



そこでこの言葉には、アワビという高級なものを食べた事はなんら問題ないのだが、その残骸(貝殻)を周囲の目につく場所に無防備に放り出しておく行為は、他人に不要な反発や嫉妬の火種を自ら進んで生み出しているに等しいという意味が込められている。



だからこそ、自分が手にした豊かさや良いものは、徹底的に管理することが大切になってくるのだ。



自慢話や過度な見栄に気を付け、周囲に対して「自分たちにとってマイナスな感情」を抱かせないよう、常に一歩引いて配慮の手を打っておく。




これらは地方ビジネスのシビアな環境の中で、誰にも足をすくわれることなく不動の地位を維持し続けるための、最高峰の危機管理法となるのである。

まとめ|財産となるコトバを胸に、何事も気を楽にして歩みを進めよ

人生のなかで支えとなってくれた3つの言葉――「人事を尽くして天命を待つ」、「常時準備する」、そして「嫉妬を買わない」アワビの殻の技術



これらは、私という人間の内面を支え、過酷な戦いの場を生き抜くための最も頼りになる盾である。



現代の厳しい環境の中での経営の現実のなかで、時にプレッシャーに押しつぶされそうになったり、人間関係の厳しさに心が折れそうになる瞬間は誰にでもあるだろう。




だが、そんな時こそ、自分だけの大切なコトバを心に思い浮かべ、「何事も、まずは気を楽にして」目の前の一歩を踏み出していただきたい。




私自身、これからも未来の結果を恐れず今に集中し、周囲への危機管理と感謝、謙虚さを忘れず、実直に生きていきたい。

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